友ヶ島で感じた「わかりやすく伝えることの大切さ」
最近「ラピュタの島」として話題になっている友ヶ島を訪問しました。
友ヶ島自体は、旧日本軍の基地が残っているぐらいで、特になんの特徴もない島でしたが、ネットで「雰囲気がラピュタに似ている」と話題になり、一気に有名になった島です。
こんな感じで、検索数の推移を見ても、2014年ごろから急激に検索数が増えているのがわかります。
実際に僕が訪問をした時も、かなりの数の観光客が訪れていて、正直船のキャパシティーを超える数の観光客が訪れていました。
島までのアクセスは大阪市内からも遠く、船便も少なく、それほど便利ではない場所にある友ヶ島になぜ人は集まるのかを考えてみると、やはり「価値をわかりやすい言葉で伝えた」ことによって、人が集まってきたんだと思います。
「分かりやすさ」が人を呼び寄せた。
この島にあるものは、もともと
旧日本軍の基地
でした。これをそのまま伝えてしまうと、いわゆる「廃墟マニア」のような人しか集まってこなかったでしょう。
しかし、
ラピュタ
というほとんどの人が知っているアニメを使って伝えることにより、たくさんの人に一瞬で島の雰囲気が伝わり、一気に知名度が上がりました。
それに伴い、島に訪れる人は急増。平成23年度まで1万人台だったが、24年度は約2万1400人、25年度は約3万1600人とかなりのペースで増えていっているそうです。
まさに「分かりやすさ」が人を呼び寄せている例になると思います。
他にも台湾の九份は「千と千尋の舞台」として日本でガンガン取り上げられており観光客は絶えません。もともと「千と千尋の舞台」とされていた愛媛県松山の道後温泉は完全にその立場を奪われてしまいました。
九份ももともとはさびれた炭鉱町でしたが、今では渋谷の交差点に匹敵するぐらい人が押し寄せていています。
今ある価値をもっと分かりやすく伝えれば、人も動く
という感じで、特に資金がなくても、今ある価値をどうやったらもっと伝わりやすいか再考して、それを分かりやすいフレーズで言い換えてやるだけでも人は動くんだなあと最近感じています。
価値を分かりやすく伝えることができれば、それは大きく拡散して、それに伴って人も動く時代です。
まだまだ埋もれている価値を掘り出していくために、僕もさらに「別の言葉で言い換えて、伝える技術」を磨こうと思います。