「マーケット感覚を身につけよう」は、開眼の本だと思う。
3月21日の「一日一新」です。
ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」を読みました。
前からこの本を読みたかったのですが、いやーこの本はかなり自分の中ではずしっと来ました。
開眼の本だと思います。
人生観や、これからの行動様式さえ変えちゃうと思います。
つか、もうビジネス書も何もかもこの1冊と後はロジカルシンキングの本とかを読んでおけばいいのかも。
「マーケット感覚を身につけよう」は、開眼の本
マーケット感覚という考え方
この本にも使われていますが、マーケット思考というのは
「価値に気づく能力」
の事をさします。
例えば、新幹線をイメージしてみましょう。
新幹線という乗り物は人をある一定の場所から一定の場所まで運ぶ働きをしています。
上記のように考えたときに、競合になってくるものは、
- 他の電車
- バス
- 飛行機
などになります。上記との競争に勝つために、電車やバスよりも速い事を追求したり、飛行機よりも価格を安くしたりすることを目指していきます。
ただ、ここで「マーケット感覚」、すなわち「価値に気づく能力」を働かせると別の側面に関して気づく事ができます。
そもそも新幹線の価値とはなんでしょうか。
ビジネスマンで考えてみると分かるのですが、新幹線に乗る目的は、「ある地点からある地点までの移動」ではなく、「実際に面と向かって話をすることでビジネスを成立させること」のはずです。
そう考えると、例えばskypeなどの高性能の電話ツールなどが発達してくると、それらの機器にお客を奪われることになってくるでしょう。
そう考えると、skypeなどのテクノロジーもある種の”競合”と見る必要が生じてくるでしょう。
新幹線の価値を”ある地点からある地点までの移動手段”だけではなく、”ビジネスを効率よく成立させるためのツール”として気づく能力こそが、「マーケット感覚」と呼ばれるものです。
生活のすべての局面で使う事ができるマーケット思考
生活のすべての局面でこの「マーケット感覚」というのは使用することができます。
僕が転職するときも考えて見ればマーケット思考というのがうまく機能したと思います。
僕の例を書いてみましょう。
例えば僕は
リスティングの運用や、各種ディレクション
という仕事をしていたので、転職先を
「リスティング広告を必要としている企業」
にして、転職をしようとしていました。
そこで、人材紹介に行った際に僕の担当してくれていたエージェントさんに
「各種ディレクション」という部分が使えるよ
というところに注目をしていただいて、全く異業種への転職をしました。給料も前職よりも120万ぐらい上がる予定です。
という感じで、自分のスキルのどの部分を売っていくかで全然価値が変わってくるんだな!と感じた転職活動でした。
僕の場合は転職エージェントの人に気づかせてもらった部分が多いですが、皆さんもマーケット思考を持っていて、どのスキルを企業に高く売れるのかという考え方で転職活動をすれば転職活動もいろいろうまくいくなあと思います。
上記に上げたのは、転職市場というマーケットでのことですが、このマーケット思考は、「まさかこんなところがマーケットか!」というところにも使えます。
文中にも出てきますが、
婚姻市場においても「 結婚したいのにできない」人が増えているのも、また事実です。その主な 原因は、取引が市場化したのに、市場における自分の売り方がよくわからないという人が多いから です。つまり就活だけでなく婚活においても、市場の仕組みへの理解と適応(すなわち、マーケット感覚を持つこと)が、 重要になっているのです。
つまりのこの男性はわざと自分の売りにくい市場を選んで婚活をしていたのです。
詳しい内容は読んでみればわかりますが、「不特定多数の中から選ばれる」という原理が働いている市場であれば、どこでもこの「マーケット思考」が可能、とうより求められています。
この本を読んでから、いろいろなことを考えるときに
自分は今何の価値を感じているんだろう
という風に考えるようになりました。
同時に、
その価値を得るために別の方法を取る事ができないだろうか?
という思考をする事ができるようになりました。
そうすると、自分がする毎日の選択がちょっと変わってみえるようになりました。
何気なく払っていたお金に関して、
自分ならどのくらいの価格設定をするだろうか?
ということが自然と出来るようになってきました。
改めて、自分がサービスに対してどんな価値を感じているのか、また、自分がやっていることがどんな価値を人に提供しているのか、また、人々がどんな価値を求めているのかということを考えてみてもいいかもですね。
最後に
ロジカルシンキング、ビジネススキルを扱ったスキルが多い中ですが、この「マーケット思考」という考え方を身につければ、物事のいろいろな新しい側面が見えてきます。
世の中の動きが速くなっているなかで、今世の中で何が求められているのかということを察知出来る能力がこれから生き残っていくのには必要なのでしょうね。
ちきりんさん、愛読書にします。
終わりー