給料が年俸制の時に気をつけるべき2つのポイント
IT系の企業や、ベンチャー企業などはよく給料が
「年俸制」
となっています。
これに関して、よくわかっていないと入社後にギャップが生じたり、金額の使い方を間違ったりします。
僕が入社をした会社も給料は年俸制だったのですが、これに関しての注意点をまとめてみましたので書いてみます。
1、残業代とかはないので、時給換算すると凄まじく低い時がある。
年俸制というのは、分かりやすく言うと、
「年間に300万円あげるから、働け!」というものです。プロ野球選手と同じです。
労働時間で割り戻すと、学生時代にやっていたアルバイトよりも安い値段になってしまったりします。
例を見てみましょう。
例えば月に25万円もらっていて、月の労働時間が1日14時間、土曜日はフルで出勤しているとすると、月の労働時間は350時間ほど(ベンチャーだとこういう事普通にあります。)ですので、時給に換算すると、714円です。
東京でこの時給でアルバイトする人はほとんどいないと思います。頂ける総額でみると、学生時代よりもお金は増えるように見えますが、時給に換算すると減ってしまうということが起こりえます。
ですので、この辺りに関しては、「修業期間」と割り切って年俸を上げる!という意識が大切です。
2、月にもらえる金額が同僚よりも多くなるので、なぜか金を使ってしまう。
年俸制の会社は基本的にはボーナスはありません。
ですので、年収は他の会社に入った同級生より低いのに関わらず、月収は同級生よりも高くなるという現象が起ります。
下記例を見てみましょう。
月収25万円、年俸制の場合
年収…25万円×12ヶ月=300万円 年収300万円
月収20万円、ボーナス年に2回、2ヶ月分
年収…20万円×(12ヶ月プラス4ヶ月)=320万円
という感じです。
上を見てみるとわかるのですが、月収では5万円の差がでていますが、年収は20万円の差がでているのが分かります。
非常に注意してほしいのですが、月5万円使えるという余裕が、金銭感覚を麻痺させます。
5万円という感覚は大きいので同級生よりも羽振りがよくなってしまうのですが、実際年収でみると負けてます。
同級生は月に使えるお金は小さいので、堅実に暮らし、確実に資産を築きあげていく一方で、年俸制だと金が全く残らないという自体がおこります。
年俸制のメリット
このままだと、年俸制=悪になってしまうので、ここでメリットに関しても書いてみたいと思います。
年俸制のメリットとしては、年収が減りづらい事が上げられます。
ボーナスは景気の変動や、成績で大きく変化しますが、年俸制の場合は「基本給を上げる」という発想なので、そうそう簡単に年収は下がりません。
また、月々にもらえる金額が大きいので、「いい場所に住みたい」と思っている人には最適かも知れません。高い家賃が払いやすくなります。
最後に
「年俸制」のメリット、デメリットに関して紹介させて頂きました。新卒で入社をされる皆様は是非入社先の会社がどのような給料形態をとっているかを詳しくみて、自分にあったお金の使い方をしてみてください。