日本人が後ろにすわりたがるのは、ビジョンがないから。
よく、偉い教授なんかが日本の大学と海外の大学について比較をしたときに出してくるのが、
日本人は後ろにすわり、海外の大学は前から座る
というものです。日本人と外国人の意欲の差を例えるときによく使います。
これ、僕がメキシコに留学したときに体験したんですが、確かに前に座る人の割合はアメリカ人なんかの方が多いと思います。
ただ、ぶっちゃけアメリカ人でも後ろに座る人も全然いました笑
この「海外の大学生は前に座る」に関して、考えた事を書いてみようと思います。
文化とビジョンの差じゃない?
よくアメリカの学生にくらべ、日本の学生は意欲が低いという話がでますが、それはその通りだと思います。
これは単純に、ビジョンの差ではないかなと思います。
メキシコやアメリカの大学生に日本の状況を説明したときに一番驚かれたのは、
「大学の専攻と仕事内容が直結しない」
という点でした。
日本でも理系の大学院に進む、みたいな人は大学の専攻と仕事が直結すると思いますが、日本ではほとんどの人は大学の専攻と直結しない仕事をしている人が大半ではないでしょうか??
差がつくなら、前に座るよ笑
そんな感じで企業も基本的にはポテンシャル採用をしているし、日本って社会人になってからが比較的フレキシブルに動けなくなるので、大学時代に一番貴重なものって、「比較的フレキシブルにできる自由」なんですよね。
日本の大学なんてある意味
「人生の夏休み」
です。
特に学生時代に頑張ったところで、そこまで年収とかに直結するかと言われればそうでもないですよね。。
そのくせ大人に成ってからは長期の休みなんてなかなか取れないので、正直長期の旅行に行ったり、アルバイトをしたりする方が、よっぽど前に座って勉強するよりも役に立つような気がします。僕は少なくとも役に立ちました。
別に「後ろに座る」=「やる気がない」わけではない。
あと、別に後ろに座ったからといってやる気がないわけでもないんですよね。やる気のある人の比率が下がるだけです。
後ろに座る人でやる気のある人を何人も知ってますし、日本人ってシャイだし、どうしても自分が頑張っていることを隠したがるので、そりゃ通常の感覚を持ち合わせていれば、普通は後ろに座ると思うんですよね。
日本に必要なのは、生徒に前に座らせるのを促すことではなく、「後ろに座っている人でも楽しめる仕組み」
まあ、世の中的にみるとスゴく変わっている教授が海外の大学を例にだして
日本人は後ろにすわるからやる気がない
ということと口を酸っぱくしていったところで、大学の感じは変わる事はないでしょう。
恐らく重要なのは、
後ろに座った学生でも楽しめる仕組み
ではないでしょうか。受け身の学生が思わず身を乗り出してしまう授業の組み立てを日本人向けにする必要が有ると思います。
最後に
何となく考えてみました。
特に誰に届けたいとかもありません笑
前に座るも後ろに座るのも自由です。
頑張ってください笑
終わりー