「むちゃくちゃな目標」か「頑張ったらできる目標」かで面白さが違う。

前職では、目標についてよく考えていました。
ただ、ほとんどの目標に関して、ワクワクしたことがありませんでした。
なんでだろうって考えてみたことを書いてみます。
面白い目標ってなんだっけ?
どの段階でも、目標の立て方というものがあります。
Specific = 具体的、わかりやすい
Measurable = 計測可能、数字になっている
Agreed upon = 同意して、達成可能な
Realistic = 現実的で結果志向
Timely = 期限が明確、今日やるなど
頭文字をとって、スマートの法則とよく呼ばれます。
非常に分かりやすく、どこの会社でも基本的にはこの法則をつかって目標設定をしているのではないでしょうか。
ベンチャー企業であろうが、大企業であろうが、中小企業であろうが、Specific、Measurable、Timelyの3つに関しては絶対に見せる。
ただ、成長するベンチャー企業に必要なことは、この2つだと思います。
Agreed upon
→皆が同意をしているか。達成可能か
Realistic
→現実的で結果志向
例えば、DeNAを見てみましょう。南場さんの著書の「不格好経営」の中には、
2004年3月期、売上16億円の当時の3カ年計画は、「売上100億円、営業利益率20%以上。」実現方法は未定。
だとか、
このころ、つまり2005年の夏ごろだが、私は2011年3月期の数値目標を打ち立てた。売上高1000億円、営業利益200億円。当時は売上64億円で着地した年度のまっただ中で、「来期の100億円も見えていないのに」と守安は反発したが、私は目標数値だけは決めたい、と「勝手に」(守安曰く)打ちだした。100、200、400、700、1000とホワイトボードに書き、狙ってもなかなか達成できないような難しいことが、狙わずにできるはずがない、大きい試合をしよう、と幹部連中に本気でコミットを迫ったのを覚えている。
という南場さん以外「無理じゃん」という目標を打ち出してることが分かります。
以前の会社では、目標設定は、「自分が壊れる一歩手前が一番成長することができる」と言われていました。
ただ、この考え方は僕は好きじゃありませんでした。
なぜかというと、これでは楽しくないからです。大きなイノベーションが起らないからです。
つまり、今まで10億円だったことを15億にするぐらいの目標だと、1.5倍がんばればいいので、今までの延長線上で工夫をすればいいだけなので、ちっとも面白くないからです。
正直これではあんまりワクワクしません。
それよりは、現状と同じ事をがんばっても絶対に達成できない目標の方が、ベンチャー企業にはいいと思います。
その目標を
いかに社員に信じさせられるか
いかに達成できると信じさせられるか
この2つが経営者の仕事だと思います。
また、せっかくベンチャー企業にいるのだから、じわじわ頑張っていけば届く!という目標よりも、既存の方法だと絶対に不可能、という環境の方がぼくは面白いと思います。
皆さんも働く環境の目標設定がどういう感じでされているかを見てみてください。